出典: ブリブリー百科事典『ホジペディア(Hojipedia)』
チャート逆走行した楽曲の一覧(チャートぎゃくそうこうしたがっきょくのいちらん、차트 역주행한 악곡 목록)は、チャートの逆走行だと話題になった大韓民国の楽曲の一覧である。
チャート逆走行の定義は一定ではないが、大きく分けて以下のような意味である。
音楽配信が主流となった2010年代の韓国音楽市場では、1時間ごとのリアルタイムチャートやデイリーチャートが重視され、発売日をピークに短期間で成果を出す極端な戦略が主流となった。そのため、1週目で売れなかった曲は失敗作とみなされ日の目をみることなくたちまち忘れ去られて行った。そして、それを避けるための不正行為疑惑も後を絶たず、ロングセラーは生まれにくい状況であった。
逆走行が度々話題となる背景には、こうしたなりふり構わぬK-POP業界の行き過ぎた売上至上主義への反発もあると考えられる[要出典]。
表記順
歌手名・曲名
発売年 → ヒットした時期、最高位
売れたきっかけ
動画
EXID『Up&down』
2014年8月28日 → 2014年11月、2015年1月第2週ガオンチャート1位
撮りヲタがYoutubeに投稿した10月8日の坡州一斉慰問公演映像のハニのセクシーなダンスが注目を浴びた。特異なヒットの経緯からマスコミも「(チャートの)逆走行」であると取り上げたことでこの表現が定着した。
振り付け担当は、KARAの『ミスター』などの振付師で『PRODUCE 48』などオーディション番組のおっかない審査員としても知られるペ・ユンジョン先生 。
メンバーと一緒に踊る動画↗︎ ぺ・ユンジョン振付曲集動画↗︎
SEENROOT『オッパヤ』
SEENROOT(シン・ヒョンヒとキム・ルート、신현희와김루트)『오빠야(Sweet Heart)』
2015年2月26日→2017年1月
2017年1月4日にアフリカTVの人気女性配信者꽃님がTikTok動画のような愛嬌のあるパフォーマンスを披露して話題となり、本家の楽曲も売れ始め、1月20日にインディーズバンドとしては異例のリアルタイムチャート1位(1時間のみ)を獲得した。春頃にLOVELYZなどの人気アイドルが『週刊K-POPアイドル(英語版)』で真似したことでさらに一般にも広まった。
公式動画↗︎ BJ꽃님動画↗︎ LOVELYZケイ動画↗︎
TWICEジヒョ動画↗︎ パンソリ風にアレンジしたOH MY GIRLスンヒ動画↗︎
ユン・ジョンシン『Like It』
2017年6月22日 → 2017年7月、2017年8月第5週1位
1990年代から2000年代前半に全盛期を迎え、その後は音楽事務所社長やタレントを兼任してヒットチャートとは無縁のマイペースな音楽活動をしていた。
イメージ映像のみの公式動画(6月22日投稿)よりも歌唱映像で構成されたDingo Musicの動画(6月28日投稿)や7月1日出演の『ユ・ヒヨルのスケッチブック(朝鮮語版)』で注目されたことで徐々に順位を上げていき、8月第5週に大型新人のWanna One『Energetic』を抑えてガオンチャート1位を獲得した。
ちなみに、運営する音楽事務所MYSTIC STORYには元AKB48の竹内美宥が所属している。(2021年春に契約解除)
Brave Girls『Rollin'』
Brave Girls(英語版、朝鮮語版)『Rollin'』
2017年3月7日 → 2021年2月
編集系YouTubeチャンネルの비디터ᴠɪᴅɪᴛᴏʀが投稿したコメント集動画が話題となる。
Brave Girlsは2021年2月に解散する予定だったが、突然のヒットにより存続が決定した。
コメント集動画↗︎ New Version.(2018)↗︎ Clean ver.(2020)↗︎ Dance ver. ↗︎ Dance Practice 私服ver.↗︎ Dance Practice Back ver.↗︎
キム・ヨンジャ『アモール・ファティ』
2013年7月23日 → 2017年上半期
前年12月に音楽番組で共演したEXOのファンたちがSNSでその時の映像を広めたことでジワジワと知られるようになり、春に人気テレビ番組『無限挑戦』のゲスト出演したことでピークに達した。
2015年のキム・ヨンジャ公演に参加したリトルPSYことファン・ミヌ君(英語版)との共演した時の映像↗︎
2018年KBS歌謡祭でトリを務めた時の映像↗︎
歌謡祭では、途中からBTSがバックダンサーの真似をしている。間奏ではTWICEのダヒョン(朝鮮語版)も即興ダンスを披露している。ちなみに、本物のバックダンサーはリハーサルまでは参加していたが、本番直前に演出の変更で不参加となった。
番組放送前にはSNSでBTSファン(ARMY)とEXOファン(EXO-L)の間でどちらが大トリにふさわしいか、それぞれ「今年の売上で決めろ」「デビュー年で決めろ」と譲らず、不選出だった方のファンの視聴ボイコット運動にまで発展しかねない殺伐とした雰囲気であったが、大ベテランのキム・ヨンジャだという情報が漏れたことにより一瞬で沈静化した。
その他
* 2PM『My House(우리집)』2015年6月 → 2020年2月頃。アルバム『No.5(朝鮮語版)』収録曲。過去の音楽番組映像がYouTubeのアルゴリズムでおすすめ表示された。
ミュージックバンク K-チャート 2015.6.19↗︎ 公式MV↗︎
* MeloMance『Gift(선물)』2017年 7月10日 → 10月、アルバム『Moonlight』収録。『ユ・ヒヨルのスケッチブック』への出演。
* PENTAGON『Shine(빛나리)』2018年4月2日 → 5月。ミニアルバム『POSITIVE』収録。500位まで順位を下げたあと口コミで話題となる。
関連項目
* 荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)』
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* EXID『Up & Down』
* Brave Girls『Rollin'』
* キム・ヨンジャ『アモール・ファティ/夜汽車』
* ユン・ジョンシン『좋니』
* SEENROOT『Seenroot - Seenroot (EP)』
* MeloMance『Gift』
* 2PM『My House』